道警・問われる強制捜査の要件
違法逮捕、国賠へ
ベランダの窓を破ってマンションの一室に突入した警察官たちは、ライフル銃で武装していたという(3月29日午後8時ごろ、札幌市中央区)=近隣男性撮影の動画から
無令状で窓破り突入"緊急逮捕"
裁判所「再度の考案」で勾留却下
札幌中心部の住宅地で3月下旬、面妖な捕り物があった。被害が否定された傷害事件で警察が当事者を騙して同居人に容疑をかけ、任意同行を拒否したその人を「立てこもり」扱いしたのだ。そこから4時間もの間、警察はなぜか逮捕状を裁判所に請求しようとせず、挙げ句は銃で武装した捜査員による強行突入・緊急逮捕に踏み切った。のちに違法捜査の被害が認められて釈放された元容疑者は近く、捜査機関に賠償を求める訴えを起こす考えだ。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。54歳
住人との約束破って解錠 同居人「強盗来たのかと」
部屋の主らは、2週間あまりにわたって窓ガラスが割れたままの生活を強いられた(4月16日午前)=住人女性撮影
現場には機動隊の車輌も登場、一帯が「ものものしい雰囲気」に包まれていたという
(3月29日午後7時過ぎ)=近隣男性撮影
部屋の主らは、2週間あまりにわたって窓ガラスが割れたままの生活を強いられた(4月16日午前)=住人女性撮影
現場には機動隊の車輌も登場、一帯が「ものものしい雰囲気」に包まれていたという
(3月29日午後7時過ぎ)=近隣男性撮影
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