道警不祥事から考える〈61〉
逮捕の2警官「訓戒」
昨年95件あった「監督上の措置」は報道発表の対象とならないため、その多くが〝社会的制裁〟を免れている
(札幌市中央区の北海道警察本部)
死亡事故と暴行で懲戒ならず 道警不祥事・2022年概観
地元警察への定期的な公文書開示請求で、昨年第4四半期(10―12月)に記録された警察官の不詳事の概要があきらかになった。これにより通年の記録がまとまり、2022年の不祥事が前年比で1割ほど増えた結果が判明。さらには、現職警察官が逮捕された事案2件がいずれも懲戒に到らない監督上の措置に留まっていたことがわかった。現時点で公文書から確認できる事実を、急ぎ報告したい。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。54歳
年間総数では前年比微増
昨年最後の3カ月間は懲戒処分が記録されず、通年では前年比1件減となった
(道警が一部開示した『懲戒処分一覧』)
令和4年10月監督上の措置一覧
令和4年11月監督上の措置一覧
令和4年12月監督上の措置一覧
昨年最後の3カ月間は懲戒処分が記録されず、通年では前年比1件減となった
(道警が一部開示した『懲戒処分一覧』)
令和4年10月監督上の措置一覧
令和4年11月監督上の措置一覧
令和4年12月監督上の措置一覧
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.