Interview
北海道ボールパークが開業する北広島市の上野正三市長に訊く
全世代が楽しめる新空間を地域と北海道の「起爆剤」に

2023年03月号

新球場をバックに「ボールパークの効果をまちづくりの全ての事業に生かしたい」と話す上野市長(市長応接室で)

(うえの・まさみ)1948年3月21日生まれ、恵庭市出身。70年北海学園大学経済学部卒業後、広島町(後の北広島市)役場入庁。建設部長、総務部長などを経て2004年に助役。05年の北広島市長選で初当選以後、連続当選し現在5期目。74歳

開業後も進化するボールパーク

北海道日本ハムファイターズ(以下ファイターズ)の新本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOを中核とする、全国注目、道民待望の北海道ボールパークFビレッジがいよいよこの3月に開業する。同施設を擁する北広島市は、これを契機に訪れる大勢の人々の活気、熱気でまちの雰囲気が大きく変わっていくことだろう。その開業目前の時期に、同市の上野正三市長へのインタビューが実現。上野市長は現在の喜びやこれからの期待感を隠さなかったが、開業は決してゴールではなく、これから十数年をかけて真の完成を目指す長い道のりの事業であることも明かした。

(1月24日収録・聞き手=工藤年泰)

|都市経営と社会課題の解決を図る地方都市の再生モデルに|


 ──待望の北海道ボールパークFビレッジ(以下ボールパーク)の開業が目前に迫っています。現在の率直なお気持ちは。
 上野
 3月30日にはいよいよ新球場でプロ野球公式戦が開幕します。ようやくここまで来た、今日に至る日々は長いようで短く、短いようで長かったという受け止めです。
 このボールパーク構想は市民の皆様をはじめ広く北海道民に夢と希望を与えてくれるものであり、当市はもとより北海道の発展にも大きく貢献してくれるものと考えています。
 ──地元市民の期待感は高まっている印象ですか。
 上野
 建設が進み実際の建物が見えてくると、その凄さやこれからのワクワク感、開業が待ち遠しいといった声が多く聞かれるようになりました。土日になると車で建物を見に行ったり、市役所があるここ東部地区はボールパークまで歩いていくのに丁度良い距離なので、散歩で見に行く方も増えてきています。

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ボールパーク内には球場を中心にさまざまな施設が整備される ©H.N.F.

北海道遺産にも選定された北広島市の「赤毛米」(写真は市長応接室入口の展示)

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