2023 道東・根室特集──石垣雅敏市長に訊く
数々の青天の霹靂を乗り越え水産都市・根室の復興に尽力

2023年02月号

北方領土返還に向け諦めない姿勢を強調した石垣市長

領土返還に向け取り組みを再構築

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で日ロ関係が急速に冷え込み、これまで積み上げてきた領土返還交渉が“ゼロリセット”になったうえ、歴代政権の中で最もこの問題に取り組んできた安倍元総理が凶弾に斃れるなど、石垣雅敏市長(71)にとって2022年は青天の霹靂の連続、落胆と驚きの出来事が交差した1年だったと言っていい。ふるさと納税で全国屈指の人気を集める明るい話題もあるが、サンマのかつてない不漁など地元の基幹産業である水産業が不振にあえぎ、人口減少の歯止めも待ったなし──。このような中で「水産都市・根室の復興」に向け、どう市政を舵取りしていくのか。さる9月上旬に無投票再選で市民から負託を受け2期目に乗り出した石垣市長に胸の内を訊いた。

(12月20日取材 工藤年泰・佐久間康介)

|想定外の事態に対峙した4年間 市民の安心安全に向け全力投球|


 ──ご自身が新型コロナに感染する中での無投票再選となりました。
 石垣
 罹患当初から熱は出ず軽い咳のみで症状はすぐに治まりましたが、検査した結果、陽性だったため公表し、在宅公務としました。9月4日に無投票で再選が決まった際は、万歳や達磨の目入れ、報道記者会見についても自宅からリモートで行ないました。ご心配をかけたことを申し訳なく思っています。
 この度の市長選挙、市内の産業経済団体はもとより各政党支部、また団体などからの応援、推薦をいただき選挙へ向かうことができました。皆さんと歩んできた4年間の取り組みについて一定程度の評価をしていただき、積み残した課題に対して2期目への期待も大きいものと思っています。引き続き市政の舵取り役を担うことに、改めてその責任の重さに身の引き締まる思いです。
「市民誰もが住み慣れた根室で生き生きと暮らす」──。これが私の思いであり、4年前そして今回、市民の皆様に託された思いでもあります。その実現に向け全力で市政執行に取り組む決意です。

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(写真は根室市内の同店)

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