首相批判封殺の波紋㉖
再現映像「高度なセンス」
道警が新たに提出した証拠は、架空の事件を再現した
映像だった
=一審原告側提供
道警提出の動画に関係者ら爆笑 野次排除・国賠控訴審で初弁論
証言台に着いた警察官は“自爆”し、証拠映像が爆笑を呼ぶ――。師走の札幌で幕を開けた、首相演説野次排除事件をめぐる国家賠償請求訴訟の控訴審。昨年3月の地裁判決で完敗を喫した地元警察は、匿名の「ヤフーコメント」を証拠提出するなどで法廷を笑いに包んだ一審に続き、またしても独特の立証活動で関係者らを抱腹させることになる。3年超の闘いを続ける当事者の1人は、感慨深げに呟いた。「本当にギャグセンスが高い…」
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。54歳
「センス」二審も高かった道警・再現映像の破壊力
排除事件から3年半が過ぎ、国賠訴訟の判決はなお確定していない
(昨年12月22日午後、札幌高等裁判所前)
与党関係者の暴力行為はお咎めなしとなり、その瞬間を捉えた映像は時効成立まで封印され続けた=一審原告側提供
地元警察の「高度なギャグセンス」を讃える大杉雅栄さんら訴訟関係者
(12月22日午後、札幌市内)
排除事件から3年半が過ぎ、国賠訴訟の判決はなお確定していない
(昨年12月22日午後、札幌高等裁判所前)
与党関係者の暴力行為はお咎めなしとなり、その瞬間を捉えた映像は時効成立まで封印され続けた=一審原告側提供
地元警察の「高度なギャグセンス」を讃える大杉雅栄さんら訴訟関係者
(12月22日午後、札幌市内)
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