新春インタビュー 北海道知事 鈴木 直道氏
「道民の安心安全確保」に全力 困難な時にこそ光る北海道に

2023年01月号

北海道知事 鈴木 直道氏

新型コロナによるパンデミックの悪夢が醒めやらぬ中で世界を震撼させたロシアのウクライナ侵攻。この戦争は国際間に新たな緊張をもたらしただけではなく、物価・資材高騰など北海道にも多大な影響を及ぼした。春には大勢の命を奪った知床観光船沈没事故、春と秋には高病原性鳥インフルエンザが発生するなど、まさに道民の安心安全確保が問われた感がある2022年を鈴木直道知事(41)は、どう捉えているのか。直近では新年を前に第8波とされる感染再拡大が懸念され、北海道百年記念塔解体反対の声も道庁に多く寄せられるようになっている。来春の知事選での去就に注目が集まる中、采配を振るう鈴木知事に胸の内を訊いた。

(11月28日収録・聞き手=工藤年泰)

様々な難局に襲われた中で見直された「北海道の価値」


 ──2022年を振り返って、どんな感慨をお持ちでしょうか。
 鈴木
 前年に続いて新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、ロシアのウクライナ侵略を契機としたさまざまな国際情勢の変化がありました。これらに伴うエネルギー、原材料などの価格高騰、さらには円安などによって道民の皆様、そして事業者の方々に影響が及んだ年でもあったと思います。
 また、記録的な大雪による大規模な交通障害が札幌などで起き、春と秋に道内各地で確認された高病原性鳥インフルエンザについては24時間3交代での防疫措置を講じるなど、その都度対応を行なってきました。知床沖で発生した観光船遭難事故は、今もなお行方不明の方がいらっしゃる状況です。多くの命が失われる大変痛ましいものとなりました。
 道民の皆様の安全安心を確保していく重要性と共に、その取り組みを全力で進めてきた1年でしたが、コロナ禍を契機として、デジタル化や脱炭素化といった社会変革の動きが本格化した1年でもありました。

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