旧統一教会の被害者・苫小牧在住の高倉信幸さんが実名告発
「青春を返してほしい」
「当時味わった苦しさは今でも忘れられない」と話す高倉さん
(11月2日午前、苫小牧市内の自宅で)
軟禁と洗脳、そして暴力─ 若い世代への勧誘実態とは
大学に入ってからボランティア活動を装った、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の下部組織から誘いを受け、やがて強引に入会を迫られた体験を赤裸々に綴った手記が編集部に届いた。一文を綴った苫小牧在住の高倉信幸さん(63)は当時、教団の研修先で幹部から暴力を受けたうえ軟禁状態に置かれ、40年経った現在も心身に傷を負ったままだ。生活保護を受けながら市営住宅で暮す高倉さんは「私が世間にお役に立てることがあるとすれば、統一教会の勧誘の巧妙な手口、そして異常なまでの執拗さをお伝えすることだと思います」と話す。手記をもとにした本人の語りに耳を傾けてもらいたい。
(構成=工藤年泰)
弟のために医療を目指す
「家庭教師の教え子が成長していくのが唯一の生き甲斐」だという
北大に入学した頃の高倉さん(左端)。作業療法学科の仲間たちと研修先で(昭和57年5月)
高倉さんが暮らす苫小牧の市営住宅
北大に入学した頃の高倉さん(左端)。作業療法学科の仲間たちと研修先で(昭和57年5月)
「家庭教師の教え子が成長していくのが唯一の生き甲斐」だという
高倉さんが暮らす苫小牧の市営住宅
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