全国旅館団体トップ 阿寒鶴雅の大西雅之社長が賭けゴルフ
協力会との懇親コンペで幹部と業者が「勝馬投票」

2022年12月号

鶴雅グループの原点的存在である「あかん遊久の里 鶴雅」
(釧路市阿寒町)

全国約2600の宿を束ねる一般社団法人日本旅館協会会長という要職にある大西雅之氏(67)が率いる鶴雅グループ(本社釧路市阿寒町)で、まさかの不祥事が発覚した。9月下旬、阿寒カントリークラブで開催された「鶴ゆう会ゴルフコンペ」で賭けゴルフが行なわれていたことが本誌の取材で分かった。この懇親コンペには取引業者のほか大西氏をはじめとする多くの鶴雅幹部が出席。参加者の大半が金銭を賭けて“勝馬投票”に興じていた。10月下旬、記者の取材に鶴雅側は事実を概ね認めた。国内有数の観光ホテルチェーンとして名高い鶴雅でいったい何が起きていたのか──。

(本誌編集長・工藤年泰)




“賭博コンペ”に参加した28人


 さる9月26日、合計28人で催された阿寒カントリークラブでの懇親コンペには、鶴雅ホールディングス代表取締役社長の大西雅之氏と鶴雅観光開発取締役社長の山田勝晴氏をはじめ傘下ホテルの支配人など鶴雅側からは6人が参加していた。
 記者が入手した、賭けゴルフのために用意された組み合わせ表(1枠から8枠まで)を見ると、鶴雅関係者以外では、地元阿寒の有名企業のトップをはじめ道内放送局の要職にある人物、道内大手運送業や飲料業などの役職者など錚々たるメンバーが名を連ねている。
 これらの参加者はプレー前に先述の8枠から連勝複式方式で「勝馬」を選び、賭け金(1口500円で2口以上)とともに投票。この「勝馬投票券」にはご丁寧に「多くのご投票お願いします」と書かれている。
 ラウンド後の宴席でコンペの優勝者が発表され、賭けゴルフの当選者には「配当金」が渡された。関係者によれば、この日はプレー前に数万円が集められたとされる。

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懇親コンペのプレー前に参加者に配られた「枠順と勝馬投票券」

直接取材を拒んだ大西氏
※写真は鶴雅グループのホームページより

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直接取材を拒んだ大西氏
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