国会議員の視察団一行は8階の展望室まで足を伸ばした(8月31日、北海道百年記念塔)
老朽化による部材落下の危険性や、試算された高額に及ぶ維持管理費用などの理由から2019年2月、道が解体の方針を決め、今年3月には解体費用を盛り込んだ道の予算が可決された野幌森林公園(札幌市厚別区)の北海道百年記念塔。ただ地元周辺では学校の校歌に歌われていたり、校章のデザインになっているなど地域のランドマーク的存在として根付いているため、解体反対、施設存続を求める声が大きく、組織だった解体反対活動も行なわれている。
そうした中、この8月末から塔の保存を求めて動き出したのが自民党保守派の国会議員で構成する「日本の尊厳と国益を護る会(代表=青山繁晴参議、幹事長=山田宏参議)」だ。同会には、かねてより塔の存続を求めてきた地元・道5区選出の和田義明衆議も所属している。
8月31日には、山田幹事長や和田衆議らメンバー数名が来札して、実際の百年記念塔を視察。小玉俊宏副知事ら道職員も同行して塔内部、8階展望室なども見て回った。