告発・絶望の学府⑱
全容解明、近からず
掘り起こされた過去の事案の中には、被害告発の声が上がった江差高等看護学院以外のケースが複数あることがわかっている(紋別市の北海道立紋別高等看護学院)=撮影・工藤年泰
ハラスメント告発から丸2年
道立看護・待たれる真の救済
本誌などが昨春から報告を続けている、公立看護学校のパワーハラスメント問題。本年8月に入って在学生自殺事案など過去の被害で再調査が始まり、当事者の聴き取りや資料の開示が進んでいることが伝わった。一方、未だ関与教員からの謝罪を得られていない被害者もおり、また長期間の通院を余儀なくされている元学生からは改めて充分な補償を求める声が。真っ当な被害回復は、今なお道半ばにあると言ってよい。
取材・文 小笠原 淳
学生自殺事案で資料開示
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.