地元法曹たちの挑戦②
「立ち会い」拡大を――
「認めない」の言い回しが連なる通達は、昨年の弁護士会申し入れの直後に作成されていた
(北海道警察が昨年12月27日に発した刑事部長通達)
弁護士会が取り調べ同席推進運動
地元警察は「認めない」通達撤回
本年1月号の誌面で報告した、刑事事件の取り調べへの弁護人立ち会い促進の動き。札幌ではこの9月から弁護士会の「推進運動」が始まり、会員らに積極的な実践が呼びかけられた。地元報道ではこれに抵抗する警察の姿勢が問題視され、弁護士らの抗議により関係通達が撤回に追い込まれる事態に。全国に先駆けた“人質司法”解消への一歩は、どれほどの成果を残すことになるのか。現在進行中の取り組みを報告したい。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆 著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)53歳
道警通達、8カ月で修正
「日本に取り調べ立ち会いを禁じる法律があるわけではない」と、川﨑拓也弁護士(左端)ら
(8月18日夕、札幌市中央区の札幌弁護士会館)
「日本に取り調べ立ち会いを禁じる法律があるわけではない」と、川﨑拓也弁護士(左端)ら
(8月18日夕、札幌市中央区の札幌弁護士会館)
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