告発・絶望の学府⑰
未認定被害 再調査開始
在学生が亡くなった事案は調査決定までに3年、中退強要の被害は同じく8年の時間を要した。
(8月2日午後、北海道議会保健福祉委員会)
解明なるか、あわや風化の被害 道立看護パワハラで新たな動き
北海道立高等看護学院のパワーハラスメント問題で8月上旬、未だ被害認定に到っていない複数の事案について道が再調査の意向をあきらかにした。遺族が調査を要望してきた在学生の自殺事案では、すでに解散した第三者委員会とは別の調査チーム発足が決定。8年前の不適切指導・退学強要問題では、今月から改めて聴き取り調査が始まることに。埋もれていた事実の解明に光が射し始めたのは、ほかならぬ当事者が声を上げ続けたためだった。
取材・文=小笠原 淳
改めて第三者委設置決定
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