半世紀に亘る法人のレガシーを次の世代に伝え地域と共に歩む
「人を大事にする」前理事長の教えを胸に

2022年08月号

「理事長と呼ばれることに慣れない」と笑う市川氏(中田前理事長が揮毫した「和顔愛語」の書が掲げられる理事長室で)

(いちかわ・しげはる)1973年猿払村出身。浜頓別高校から札幌の日本福祉学院ソーシャルワーカー科に進み、卒業後は地元の社会福祉法人に勤務。89年10月社会福祉法人北海道友愛福祉会が運営する特別養護老人ホーム「静苑ホーム」に相談員として採用。2014年4月静苑ホーム施設長に就任、17年法人業務執行理事に抜擢。22年4月中田清前理事長の勇退に伴い新理事長に就任。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、主任介護支援専門員。49歳

◆北海道友愛福祉会の新理事長・市川茂春氏に訊く

江別市で特別養護老人ホーム「静苑ホーム」などを運営する社会福祉法人北海道友愛福祉会の新理事長に、同施設の施設長で業務執行理事を務めていた市川茂春氏(49)が4月1日付けで就任した。前理事長で半世紀にわたり江別における高齢者・障害者福祉に大きな足跡を残し、全国老人福祉施設協議会の幹部として我が国の社会福祉の発展にも貢献した中田清氏の後継者として抜擢されたもの。「人が人を支えるのが介護。だからこそ人を大切にしたい」と語る若きトップリーダーに、人材育成のあり方や今後の運営方針などを訊いた。

(6月22日収録・聞き手=本誌編集長・工藤年泰)

存在が「和顔愛語」そのもの 中田理事長から受けた薫陶


 ──今年4月1日付で新理事長に就任されましたが、社会福祉の道を進もうと思ったきっかけは。
 市川
 私の学生時代、母は地元の特別養護老人ホームに事務職で働いており、職場を訪ねる機会がありました。若いスタッフが多く、当時はまだ珍しかった男性の介護士がいきいきと楽しそうに働いている姿を見て、「こんな仕事もあるんだ」と関心を持つようになった。介護だけでなくソーシャルワーカーの仕事にも興味があり、高校卒業後は札幌の専門学校のソーシャルワーカー科に進学。卒業後は道北の社会福祉法人での勤務を経て1989年10月に静苑ホームに再就職したという流れです。
 ──そこで北海道友愛福祉会と出会った。
 市川
 地方にいると情報が少なく、スキルアップのための研修会などに参加するにしても日帰りでは難しかった。札幌に出て勉強する環境を整えたいと思っていた時にたまたま求人があったんです。北海道友愛福祉会は1973年2月に設立され、私と同級生(笑)。今年2月以降の1年間を50周年という形でいろいろな事業を展開しています。

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(江別市新栄台46の10)

トップの世代交代を果たした北海道友愛福祉会(写真は市川理事長と中田前理事長)

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