道東・新興メディアの舞台裏で
船出直後の波瀾
地元紙の灯は受け継がれたが…
(根室市のネムロニュース社)
新装地域紙で労使間トラブル 労基、ネムロニュースに勧告
この春に産声を上げた地方紙で、編集現場の混乱が続いている。発端は、労働環境の改善を求めて組合を結成した記者たちが取材・執筆の現場から逐われた異例の人事。創刊時の過重労働などを訴えていた記者らは問題を労働当局に持ち込み、6月末には賃金未払いの是正勧告に到った。7月に入ってからは労働委員会への救済申し立てが受理され、労使間の緊張はなお続きそうな様相。紙面の劣化を指摘する声も聴かれる中、生まれたばかりの新聞社では今、何が起きているのか――。
取材・文=小笠原 淳
異動発令、労組結成翌日
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.