泊原発集団訴訟で勝利した原告らが新たな運転差し止め訴訟を提起
岩内の斉藤武一さんらが原告「今度は地震の問題を焦点に」
運転を停止している泊原子力発電所
脱原発を目指す岩内町の住民団体代表で市民科学者の斉藤武一さん(69)ら2人が、北電が目指す泊原発の再稼働について、同社を相手取り運転差し止めを求める訴訟を札幌地裁に起こした。折しも同地裁は、同原発の廃炉を求める集団訴訟の判決で5月31日、「津波対策が不十分」として北電に原発を運転しないよう命じたばかり。この集団訴訟の原告団長でもある斉藤さんは、今度の訴訟で地震の面から泊原発の危険性を訴えていくとしている。訴状は4月4日付で、第1回口頭弁論は6月17日に開かれる。「原発の基準地振動の誤りを焦点にした今回の訴えを地裁がどう受け止めるかが鍵になるだろう」と斉藤さんは話している。
(武智敦子)
科学的根拠がない「松田式」
原発と地震の関係をめぐり北電を提訴した斉藤さん
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