医療現場で散った命⑮
「どうか生き続けて」
労働災害を否定した当局の決定により、過労死遺族は長い闘いを強いられる結果に
(札幌市厚別区の札幌東労働基準監督署)
遺族の訴え、現場に一石 看護師過労死訴訟が終結
10年間に及んだ闘いが、ようやく1つの節目を迎えた。就職まもない新人看護師の命を奪った、医療現場の過重労働。その被害を労働当局が認めるまでには6年の時間を要し、さらに現場の医療機関が自らの責任を受け入れるまでに3年あまりが費やされた。司法が和解を進める中、当事者がこだわったのは「再発防止」の誓い。声を上げ続けた遺族は、すべての医療関係者に呼びかける。「苦しく、辛いことがあっても、どうか生き続けて」――。
取材・文=小笠原 淳
再発防止条項「譲れない」
当初は長時間労働などを認めようとしなかった職場が、ここに来てようやく「再発防止」を約束した
(札幌市豊平区のKKR 札幌医療センター)
法廷闘争には一区切りがついたが、原告や支援者らは「ここからがスタート」と、すべての医療現場の労働環境改善を訴える
(5月24日午後、札幌市内)
当初は長時間労働などを認めようとしなかった職場が、ここに来てようやく「再発防止」を約束した
(札幌市豊平区のKKR 札幌医療センター)
法廷闘争には一区切りがついたが、原告や支援者らは「ここからがスタート」と、すべての医療現場の労働環境改善を訴える
(5月24日午後、札幌市内)
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