告発・絶望の学府⑮
パワハラ死 調査へ
長男を喪った女性は「なかったことにされたくない」の一心で声を上げ始めた
(5月下旬、後志管内)
江差看護・学生遺族が申し入れ 紋別の未認定事案も調査の方向
北海道立高等看護学院のパワーハラスメント問題で、近く新たな被害調査が始まる。これまで公式に被害認定されていなかった在学生の自殺事案では、本年5月に遺族が告発の決意を固めたことで、道がようやく腰を上げた。6月に入ってからは8年前に起きた別の被害が掘り起こされる動きもあり、問題の根深さが改めて浮き彫りに。すべての膿が出尽くす日は、いつ訪れるのか――。
取材・文 小笠原 淳
1968 年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。53歳
在学生死亡、議会で追及「遺族から話あれば」と道
前学院長から謝罪メールを受けた遺族のスマートフォンには、今もその文言が保存されている
(※ 画像の一部加工は本誌)
平出陽子議員が北海道立看護学院のパワハラ問題を追及し始めてから、まもなく丸1年が過ぎる(6月7日午後、道議会保健福祉委員会)
紋別看護学院で退学を強要された男性のケースは、第三者委の調査対象から外れていた(昨年11月に届いた通知文)
前学院長から謝罪メールを受けた遺族のスマートフォンには、今もその文言が保存されている
(※ 画像の一部加工は本誌)
平出陽子議員が北海道立看護学院のパワハラ問題を追及し始めてから、まもなく丸1年が過ぎる(6月7日午後、道議会保健福祉委員会)
紋別看護学院で退学を強要された男性のケースは、第三者委の調査対象から外れていた(昨年11月に届いた通知文)
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