地元紙・80年めの迷走〈6〉
権力監視、今は昔
新人記者逮捕事件からまもなく1年、社内ではまだその余波が消え去っていない
(札幌市中央区の北海道新聞本社)
記者逮捕問題、道新の幕引き 報道幹部の人事には失意の声
昨年6月に起きた、北海道新聞の新人記者逮捕事件。本誌前号発売直前の4月中旬、道新社内では編集幹部の処分などが決まり、追って事件に対する社の認識が明かされた。同下旬には宮口宏夫社長が初めて逮捕問題に言及し「非常に重く受け止める」などと発言。前後して労組が関連団体などと共同で声明を発表し、改めて当時の警察の対応などを批判している。道新自身の紙面からはすでに姿を消した問題、その後の動きを追った。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。53歳
記者実名表記「適切だった」
団交で示された社長の見解は、現場の疑問に答えるものにはなっていなかった
(4月22日付『労務情報』)
団交で示された社長の見解は、現場の疑問に答えるものにはなっていなかった
(4月22日付『労務情報』)
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