3月22 日で営業を終えた「HOKUO アピア店」
■バブルに呑まれたまま散った手負いのブランドの43年
札幌発祥の焼きたてパンブランド「HOKUO」(北欧)。バブル期に急成長し、業務提携によって関東でも親しまれてきたブランドが姿を消した。全国で最後まで残っていた「HOKUOアピア店」(札幌市中央区、アピア内)が3月22日に営業を終了したからだ。札幌市民にはどこか懐かしさのあるパンとして、バブル期のほろ苦い思い出とともに心に刻まれた味だった。創業から43年、その歴史は終了するが、最後の店舗を運営してきた北欧STプラン(本社・札幌市西区)の斎藤豪社長は、「新しい『HOKUO』として生まれ変わり、パンづくりで地域貢献したい」と復活を期す考えだ。