渦中のネクステップ・濱岸春尋新社長が語った「出直しと決意」
「貴誌報道に強い危機感」

2022年05月号

取材に応じたネクステップの濱岸社長(左)と村松弘康弁護士(3月25日午後、札幌市中央区の村松法律事務所)

ガバナンス委で過去を検証して再出発を期す

道内を中心に不動産事業を営むネクステップ(本社札幌)に関する続報だ。北洋銀行の親密企業でありながら、経営陣の暴走によりグループとしての規範を大きく逸脱してきた同社がこのほど本誌の取材に応じ、ガバナンスの立て直しと会社の再出発を表明した。問題の中心とされた水口千秋社長(当時・67)は3月末に会社を去り、副社長から社長に就任した濱岸春尋氏(61)主導のもとでガバナンス委員会を設置し、過去の問題を検証していくという。3月下旬、村松法律事務所の村松弘康所長(75)と共に取材の席に姿を見せた濱岸新社長が語った同社の内情とは──。
(本誌取材班)






報道後に寄せられた指摘から急務となったガバナンス改革


 ──3月14日付でガバナンス委員会を設置することを公表されましたが、設置に至った経緯は。
 濱岸
 貴誌に弊社の記事が掲載されて以来、ステークホルダー(利害関係者)や株主などからさまざまな指摘を頂戴しました。弊社としてガバナンスの改善を図ることが急務となり、客観的な目で当社の状況を検証してもらう必要があると考え、それらの作業を依頼することにしました。委員長は長野法律事務所(東京都千代田区)の富田純司弁護士にお願いし、委員は村松法律事務所の村松康之弁護士と花田和政公認会計士の2名という顔ぶれです。
 ──設置を主導したのは誰ですか。
 濱岸
 設置に向け当社の顧問である村松先生(村松弘康弁護士)などと相談しながら実質的に動いたのは、私です。3月号(2月15日発売)の記事が出た直後に、水口は以前から決めていたトップ人事(代表取締役社長を濱岸氏に譲り自分は取締役会長に就任)を行ない、株主総会で了承されました。水口は会長としてガバナンス委員会を設置することは承知していましたが、3月初旬に辞任届を提出しました。この月末で会社を去ることになります。

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(写真は札幌市中央区の本社事務所)

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