告発・絶望の学府⑫
「息子は殺された」
亡くなった学生の母親は、スマートフォンに保存されている長男の写真を見ると今も涙が溢れて止まらなくなる(3月上旬、北海道内)
※ 画像の一部を加工しています
被害学生遺族が慟哭の告発 江差パワハラで奪われた命
第三者調査で50件超の被害が認定された道立高等看護学院のパワーハラスメント問題で、未だ公式には認められていない最大の被害がある。理不尽な指導で留年を余儀なくされた男子学生が自ら命を絶ったのは、3年前の秋。不意の悲劇に言葉を失い、事実を追及する気力さえ奪われていた遺族がこの春、初めて被害告発に臨む決意を固めた。小さな声を支えるのは、ただ1つの思い。「なかったことにされたくない」――。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)53歳
「なかったこと」許せない 風化させじ、最悪の被害
18歳で初めて一人暮らしを始めた部屋で、その人は自ら命を絶った(檜山管内江差町)
救急通報したのは第一発見者ではなく「警察」だった
(檜山広域行政組合に保存されていた『救急出場報告書』)
在学生の自殺に関し、江差の学院には複数の苦情・相談が寄せられたことがわかっている
(北海道が昨年5月に開示した公文書の一部)
保健福祉部長
平出委員ら
保健福祉委員会全景
真下氏と平出氏
18歳で初めて一人暮らしを始めた部屋で、その人は自ら命を絶った(檜山管内江差町)
救急通報したのは第一発見者ではなく「警察」だった
(檜山広域行政組合に保存されていた『救急出場報告書』)
在学生の自殺に関し、江差の学院には複数の苦情・相談が寄せられたことがわかっている
(北海道が昨年5月に開示した公文書の一部)
保健福祉部長
平出委員ら
保健福祉委員会全景
真下氏と平出氏
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