“核のゴミ”文献調査に揺れる神恵内村長選の行方
脱原発運動家の出馬で “36年ぶり”の選挙戦へ
村では1986年以降、選挙戦が行なわれてこなかった(写真は神恵内村役場)
問われる高橋村政「無風の20年」
高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場選定に向けた文献調査が行なわれている神恵内村。ここで任期満了に伴い実施される村長選(2月22日告示、同27日投開票)に出馬する意向を示していた新人の瀬尾英幸氏(79)が1月16日、岩内町で記者会見を開き無所属で立候補することを正式表明した。現職の高橋昌幸氏(71)はすでに6選に向け出馬を明らかにしており、1986年以来、実に36年ぶりの選挙戦となる見通しだ。泊村在住で脱原発運動を続ける瀬尾氏は「あえて選挙では核ゴミ問題を争点にしない」とし、地域活性化策を中心に訴えていく考え。一方の高橋氏は「初めての選挙戦で試行錯誤だが、当選できるよう全力をあげたい」と本誌の取材に応じた。核のゴミ問題で揺れる神恵内のトップを選ぶ村長選の動向を追った。(武智敦子)
地域活性化を争点に
出馬会見に臨む瀬尾氏(1月16日、岩内地方文化センター)
現職の高橋昌幸氏(神恵内村役場提供)
越前谷由樹氏(右)から激励を受ける瀬尾氏
岩内港から泊原発を望む
出馬会見に臨む瀬尾氏(1月16日、岩内地方文化センター)
現職の高橋昌幸氏(神恵内村役場提供)
越前谷由樹氏(右)から激励を受ける瀬尾氏
岩内港から泊原発を望む
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