告発・絶望の学府⑨
謝罪・反省 どこ吹く風
渦中の副学院長は一切の問いかけに応じず、同僚教員とみられる人物を自家用車の助手席に乗せて立ち去った(12月1日夕、檜山管内江差町の江差保健所前)
パワハラ副学院長ら配置換え 江差看護・被害救済なお遠く
事態はゆっくり進む。公立看護師養成校の教員らによるパワーハラスメント問題で、第三者調査結果を受けた北海道は11月下旬に主要な加害者の配置換えに踏み切り、一方で一部の教員については今後も教壇に立たせ続ける意向を示した。当の教員たちが自ら謝罪や反省の弁を述べる動きが伝わらない中、担当課は11月中旬までに保護者らに意向確認を求めていたが、寄せられた要望への回答文には「今しばらくのお時間を」なる文言が。とりあえず事態は進んでいる、極めてゆっくりと。
取材・文 小笠原 淳
1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。53歳
直撃に無言貫く副学院長 配置換え教員は隔離状態
第三者調査委員会第1回会合(5月27日)
無料相談窓口を設けた函館弁護士会は、これまで表面化していなかったハラスメント被害を把握することに(函館市の函館弁護士会館)
問題発覚後7 度めとなった議会には被害学生や保護者らも傍聴に駈けつけ、一部教員の異動を否定する道の答弁を驚きをもって受け止めた(11月29日午前、北海道議会保健福祉委員会)
無料相談窓口を設けた函館弁護士会は、これまで表面化していなかったハラスメント被害を把握することに(函館市の函館弁護士会館)
問題発覚後7 度めとなった議会には被害学生や保護者らも傍聴に駈けつけ、一部教員の異動を否定する道の答弁を驚きをもって受け止めた(11月29日午前、北海道議会保健福祉委員会)
第三者調査委員会第1回会合(5月27日)
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