再生可能エネルギーを問い直す【最終回】──風力発電問題研究会の高畑滋さんに訊く
メガ化した再エネの誤謬
銭函海岸に建つ銭函風力発電所
巨大な風力・ソーラー発電が健康を損ない自然を壊す皮肉
再エネの中でも風量発電に焦点を当て低周波・超低周波音による健康被害などを探ってきたシリーズの最後は「日本科学者会議北海道支部」の会員で風力発電問題研究会の高畑滋さんのインタビューで締めくくる。同研究会は、石狩市など札幌周辺の風力発電から出る低周波・超低周波音の測定を続けながら被害の実態の解明に取り組んでいる。高畑さんは「自然エネルギーは活用すべき」とした上で「それぞれの地域で自前のエネルギーをまかなうのが理想」とし、風力やソーラー発電がメガ化して自然や健康を損なうことに警鐘を鳴らす。近年、しきりに国が旗振りをする再エネについて、我々はいま一度よく考えるべきではないか。(武智敦子)
2014年から測定開始
(たかはた・しげる)1935 年東京都出身。59 年東京農工大学農学部卒業。農林省関東東山農業試験場、畜産試験場、北海道農業試験場勤務を経て農林水産省林業試験場北海道支場主任研究官として牧野の計画・施業の研究に取り組む。インドネシアの熱帯雨林研究センター、シリアの国際乾燥地農業研究センターなどでリモートセンシングによる土地利用研究にも従事。日本科学者会議北海道支部会員、同支部の風力発電問題研究会で風力発電の調査を続けている。86 歳。札幌市在住
「低周波空気振動に関する感覚実験」の論文
インドネシア勤務時代の体験を綴った著書『湧き上がる雲の下で』
(たかはた・しげる)1935 年東京都出身。59 年東京農工大学農学部卒業。農林省関東東山農業試験場、畜産試験場、北海道農業試験場勤務を経て農林水産省林業試験場北海道支場主任研究官として牧野の計画・施業の研究に取り組む。インドネシアの熱帯雨林研究センター、シリアの国際乾燥地農業研究センターなどでリモートセンシングによる土地利用研究にも従事。日本科学者会議北海道支部会員、同支部の風力発電問題研究会で風力発電の調査を続けている。86 歳。札幌市在住
「低周波空気振動に関する感覚実験」の論文
インドネシア勤務時代の体験を綴った著書『湧き上がる雲の下で』
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