杉村太蔵が旭川の買物公園を再生
食と文化の発信拠点「ここはれて」来夏開業

2021年08月号

左から旭川家具工業協同組合・藤田哲也理事長、オーシャン・井上雅之代表取締役、ここはれて・杉村太蔵社長、街制作室・國分裕正社長、旭川信金・原田直彦理事長(6月25日に旭川信金本店で行なわれた記者会見でのフォトセッション)

Journal's Eye
 

 旭川の買物公園と聞いて現在の姿をイメージできる人は、どれだけいるだろう。JR旭川駅から8条通まで1キロ続く幅20mの歩行者専用道路で、両側には食・物販の店舗が連なる。中心街の贅沢な空間は、旭川にとって旭山動物園に並ぶマチの財産。しかし、商業施設の郊外進出などにより現地の賑わいは昔日の遠景になってしまった。
 そんな買物公園の再生に向け、タレントで旭川出身の杉村太蔵氏が動くことになった。
 6月25日午後、旭川市内で開いた記者会見で杉村氏は報道陣を前に「買物公園を『きた北海道』(旭川及び旭川以北のエリア)の食と文化の発信拠点にしたい」と意気込んだ。
 同氏は現在、買物公園の「フードテラス」(5条通7丁目)の一部エリアや人口約690人の日本一小さい村、中川郡音威子府村などで、食や物販に関わる起業家を育成する事業に取り組んでいる。地方創生と起業家支援を結び付けて取り組んできた杉村氏の問題意識は、かつて子どもの頃に親に連れて行ってもらった買物公園の賑わい再生に向かった。
 昨年4月から旭川信用金庫の原田直彦理事長や旭川ラーメン「梅光軒」を展開するオーシャンの井上雅之代表取締役、デザイン会社の街制作室(札幌市中央区)國分裕正社長らと接触、構想を具体化していった。
 杉村氏は個人事務所を「Coco Harete(ここはれて)」(旭川本社・旭川市、東京事務所・東京都港区)に社名変更し、このほど「フードテラス」の向かい側に当たる買物公園沿いの5条通8丁目に約450坪の敷地を取得。ここに「旭川ここはれて」と名付けた拠点を整備することにした。
 

広い緑地が印象的な「旭川ここはれて」の完成予想図

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3次救急に遜色ない体制で重症患者の救命率をアップ

「ここはれて」のコンセプトを発表する杉村氏

往時の賑わいが失われた旭川の買物公園。右側の建物が「フードテラス」

旭川ここはれて」の建設予定地(5条通8丁目)

会見後のガッツポーズ

「ここはれて」のコンセプトを発表する杉村氏

往時の賑わいが失われた旭川の買物公園。右側の建物が「フードテラス」

広い緑地が印象的な「旭川ここはれて」の完成予想図

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