旭川発──菅原組が「社会福祉法人かがやき」に丸投げした介護事業
噴き出した私物化疑惑

2021年06月号

修繕を名目に架空工事が行なわれたグループホームかがやき(旭川市末広5条2丁目)

元市議会議長と菅原組が「架空工事」で裏金を捻出

旭川の建設会社菅原組(菅原吉孝社長)の介護事業を引き継いだ社会福祉法人かがやき(岩崎正則理事長・本部旭川)に私物化疑惑が持ちあがった。2年前に岩崎理事長から放逐された元常務理事が起こした訴訟で介護給付費の不正請求が問われたほか、架空工事による裏金づくりという公益法人としてあるまじき事案も発覚。元市議会議長がトップを務める、この社会福祉法人は、いまコンプライアンスの危機の渦中にある──。(本誌編集長・工藤年泰)
 

介護に手を出した菅原組が社会福祉法人に事業を譲渡

 今から8年前の2013年3月、旭川で「かがやき」という名の社会福祉法人が産声をあげた。それまで市内で高齢者の介護事業を営んでいた地元の建設会社菅原組(菅原康晴社長=当時)から事業譲渡を受けてのスタートだった。
 この時、「かがやき」が開設・運転資金として北洋銀行旭川中央支店から借り入れた額は4億円。この内3億6千200万円が基本財産(介護施設の土地建物)の取得代として菅原組側に支払われている。
 この時の事情を同法人理事のひとりは次のように説明する。
「建設会社が老人介護に手を出したのはいいが、割に合わなくなってきた。そこで考え出されたのが公益法人への事業譲渡だった。菅原社長が設立に向けて奔走し、地元の医療関係者である沼崎彰先生を口説いて理事長になってもらい、自分も理事に収まって立ち上げたのが社会福祉法人かがやきだった」
 

菅原組本社社屋(旭川市内)

中和興産
幕が開いた「杉澤劇場」

ヒグマ駆除裁判で逆転判決
全面敗訴にハンター動揺

自殺学生遺族陳述
江差パワハラ裁判で初弁論

自公大敗は本当に「政治とカネ」だけだったのか!?

岩崎正則理事長(写真は本人のFacebookから)

社会福祉法人の本部が置かれる障害者グループホーム「かがやきホーム」(市内東8条2丁目)

セラハウジングが「修繕」したグループホームかがやきの外壁

岩崎正則理事長(写真は本人のFacebookから)

社会福祉法人の本部が置かれる障害者グループホーム「かがやきホーム」(市内東8条2丁目)

セラハウジングが「修繕」したグループホームかがやきの外壁

菅原組本社社屋(旭川市内)

中和興産
幕が開いた「杉澤劇場」

ヒグマ駆除裁判で逆転判決
全面敗訴にハンター動揺

自殺学生遺族陳述
江差パワハラ裁判で初弁論

自公大敗は本当に「政治とカネ」だけだったのか!?

目次へ

© 2018 Re Studio All rights reserved.