再生可能エネルギーを問い直す【2】
「脱炭素」の掛け声のなかで置き去りにされる健康被害
銭函海岸に建つ風力発電施設
毛無山の風力発電計画にも危惧の声
「再生可能エネルギーを促すため国立公園内の規制緩和をする」。小泉進次郎環境相が全国紙のインタビューで驚きの方針を打ち出したのは昨年秋。続いて国が風力発電を対象とした環境影響評価(環境アセスメント)制度の規制緩和を決めるなど、ここに来て脱炭素社会に向け国の再エネ推進が前のめりとなっている。風車が発する低周波が健康被害をもたらすなどの問題は忘れ去られてしまったのか。全国各地における住民活動の動きから現状を探った。(武智敦子)
風車休止後8割が症状改善
佐々木さんは、小型風車で健康被害を受けた経験がある
風力発電が増える石狩湾新港地区
石狩市で風力発電反対運動を展開する安田さん
佐々木さんは、小型風車で健康被害を受けた経験がある
風力発電が増える石狩湾新港地区
石狩市で風力発電反対運動を展開する安田さん
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