迷走する旭川医大─ガバナンス崩壊の実態
教授にしてやったのに
吉田学長(中央)と古川元病院長(右)はかつては蜜月だったと言われる。※写真は一連の教授不祥事を受けて開かれた昨年の記者会見(2020年1月28日午前11時過ぎ、旭川医大管理棟2階)
独裁人事で墓穴を掘った吉田学長の“誤算と誤謬”
国立大学法人旭川医科大学(以下旭川医大)の吉田晃敏学長(68)の暴走が止まらない。古川博之病院長(当時)のコロナ患者受け入れにストップをかけ、クラスターが発生した市内病院には「なくなるしかない」と暴言。本人のパワハラ発言を受けて文科省が調査に乗り出す中で、今度は古川病院長を解任する荒技に出た。同大学元助教授らが吉田学長のリコールを求め、患者や教員から訴訟も相次ぐ異例の事態。この一連の混乱の背景には14年もの長期政権の中、独裁人事で組織のガバナンスを破壊してきた吉田学長の大きな誤謬があるのではないか。(本誌編集長・工藤年泰)
1年前に報じていた論文盗用
元教授が論文を投稿した「脳神経外科ジャーナル2017年4月号」(画像は版元の三輪出版のHPより)
コロナ患者の受け入れをめぐり吉田氏と古川氏が対立した旭川医科大学病院
暴言スクープで文春砲にも撃たれた吉田学長
元教授が論文を投稿した「脳神経外科ジャーナル2017年4月号」(画像は版元の三輪出版のHPより)
コロナ患者の受け入れをめぐり吉田氏と古川氏が対立した旭川医科大学病院
暴言スクープで文春砲にも撃たれた吉田学長
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