ザイ・コンファーム社 小林健治氏の不法行為を追う
裁かれる“偽装コンサル”

2020年5月号

建設に総額7000万円以上かけたとされる「保育園」(北区新琴似1条7丁目)

札幌地検が起訴した「ヤミ金業者」

貸金業法違反と出資法違反の疑いで道警に逮捕された自称コンサルタント会社役員、小林健治氏(60)が3月中に両容疑で札幌地検に起訴された。株式会社ザイ・コンファーム(本社札幌・以下ザイコン社)の代表者として不正融資や会社乗っ取りなどを繰り返していたとされる小林氏。本人の逮捕・起訴を受けて同氏が手がける国がらみの企業主導型保育事業はどうなるのか。司直の手で裁かれることになった小林氏の周辺を追った。(本誌編集長・工藤年泰)
 

助成金担保のため代表交代?

 
 札幌地検によれば、小林氏に関して札幌地裁に公判請求した刑事事件は2件。ひとつは道警が2月19日に逮捕した貸金業法違反(※先月号で既報。3月11日付起訴)、もうひとつは、この起訴当日に再逮捕した出資の受入れ、預かり金及び金利等の取締りに関する法律(出資法)違反(※3月23日付起訴)である。
 道警によれば、小林氏は20日間の勾留期限が切れる直前に琴似庁舎の留置場内において出資法違反容疑で逮捕状を執行された。
 これらの起訴内容を端的に言えば、“無届けで貸金業を営み、法定金利を超える利息を受領していた”ということ。本誌が過去に形容してきた「高利貸しのヤミ金業者」そのままに小林氏は、その罪を法廷で裁かれることになった形だ。
 札幌地検の起訴状要旨によれば、小林氏は貸金業法違反では、登録を受けないで平成27年1月から同29年6月までの間に法人2社と個人に対し合計1億500万円以上を貸し付けていた。また出資法違反では、平成27年7月から同年11月までの間、貸付先から法定金利(年20%)を超える82万円あまりの利息を受け取っていたとされている。
 小林氏から被害を受けた関係者の代理人を務める田中宏弁護士(札幌弁護士会/田中・渡辺法律事務所)は、今回の起訴を受けて次のようにコメントしている。
「地検が起訴したのは彼がやってきたことのほんの一部でしょう」
 

小林氏を起訴した札幌地方検察庁(中央区の札幌第3合同庁舎)

小林氏

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小林氏

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