自粛と景気回復努力の狭間で
道内経済は薄氷の上に──
3月18日夜、北海道庁本庁舎2階の記者会見室で道の緊急事態宣言・解除理由を説明する鈴木直道知事
社会を一気に凍り付かせた道の“緊急事態宣言”の衝撃
4月7日には政府の緊急事態宣言が発令されるまでに至った新型コロナウイルス問題。これに先立ち北海道では、2月28日に鈴木直道知事により出された法的根拠の無い緊急事態宣言が、“爆発的な感染拡大は回避された”として3月19日に解除。だが予断を許さない状況にあることは変わらず、道や札幌市の観光関連施設が4月1日付で相次ぎ営業再開に舵を切った一方で、著名なイベントや祭りの中止決定が連日のように発表されている。そして前述の緊急事態宣言は観光客・地元住民の区別なく人の動きをことごとく萎縮させ、関東以北最大の歓楽街ススキノに至っては今や青息吐息だ。ウイルスそのものは人の身体を蝕むが、ウイルスによる恐怖感や疑心暗鬼は、生きる上に必要な人と人との繋がりを断つ。全世界の人々にも言えることかもしれないが、いま我々は薄氷の上に立っているに等しい──。(取材=本誌編集部・構成=髙橋貴充)
SARSの流行時は回復までに半年以上
ホテル業界の窮状を話すホテルオークラ札幌の宮崎誠社長
「受け入れ準備は整っている」とTAKEの武山眞路会長
「今日の円山動物園」動画を撮影する飼育員(写真提供・札幌市円山動物園)
4月1日午前、営業再開直前の札幌市円山動物園西門。人出は決して多くはないが、子供たちの笑い声がこだましていた
道内の新入学生への「白い恋人」寄贈式の様子(左が石水創社長、右が鈴木知事)
ホテル業界の窮状を話すホテルオークラ札幌の宮崎誠社長
「受け入れ準備は整っている」とTAKEの武山眞路会長
「今日の円山動物園」動画を撮影する飼育員(写真提供・札幌市円山動物園)
4月1日午前、営業再開直前の札幌市円山動物園西門。人出は決して多くはないが、子供たちの笑い声がこだましていた
道内の新入学生への「白い恋人」寄贈式の様子(左が石水創社長、右が鈴木知事)
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