ルポ「ひきこもり」63 ひきこもりは恥ですか?「ぼそっと池井多」さんの講演から【1】
これは家族の病気です
フェイスシールドをつけ登壇した池井多さん。講演会では親や支援者が耳を傾けた(北海道立活動センター「かでる2・7」)
精神的虐待から「ガチこもり」へ
「ひ老会(ひきこもりと老いを考える会)」や「ひきこもり親子公開対論」などのイベントを通して当事者の声を社会に発信する、ぼそっと池井多さん(58)。その講演会「長期化するひきこもり家庭のコミュニケーション不全」が10月17日、札幌市内で開かれた。教育熱心な母から精神的虐待を受けて難関大学に進学。就職が内定していた大手企業への入社を前に外へ出られなくなった。以来、30年以上断続的にひきこもり、家族とは20年来音信普通という池井多さんは、「多くの人がひきこもりに関してオープンに論議できるようになれば、ひきこもりは恥でなくなる」と問いかける。講演会と質疑応答の模様を2回シリーズで紹介する。(武智敦子)
死んでやるからね
穏やかで分かりやすい語り口は学者の佇まいだ
講演会終了後は池井多さんを囲む交流会も開かれた
「お母さま発言」を説明するパネル
会場には大阪のひきこもり外交官、さえきたいちさんの姿も(右側)
「お母さま発言」を説明するパネル
穏やかで分かりやすい語り口は学者の佇まいだ
会場には大阪のひきこもり外交官、さえきたいちさんの姿も(右側)
講演会終了後は池井多さんを囲む交流会も開かれた
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