稼ぐ目算外れた豊浦町のバイオガス発電プラント
このままでは“金食い虫”広がらない消化液の活用
消化液貯留施設は満杯に近い状態だ
本年8月号で報じた豊浦町(胆振管内・村井洋一町長)のバイオガス発電プラント問題が深刻さを増している。事業主体である町が約24億円を投じて建設した施設だが、稼働2年目となる今年度は初年度を超える赤字額になる見込み。ネックはガス生成工程で出てくる消化液(液肥)の引き受け先が広がらないこと。このため貯留施設が満杯に近づき、プラントは60%程度しか稼働できていない状態だ。消化液の問題にメドがつかなければ「売電で儲ける」どころか、とんだ「金食い虫」になりかねない。(佐久間康介)
儲ける施設から公共施設に財政難のまちの“お荷物”か
豊浦町役場
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