プラ削減と農工連携を目指すエア・ウォーターの飲料事業
ゴールドパック恵庭工場とAWファーム千歳

2020年10月号

試験管サイズのプリフォーム(左)から出来上がったペットボトル

BUSINESS REPORT
 
近年各方面で積極的に取り組まれているプラスチック削減。こうした中、産業ガス国内大手エア・ウォーター(本社大阪)のグループ会社で飲料製品の受託製造を主力とするゴールドパック(同東京)の恵庭工場が、従来よりプラスチック使用量がほぼ半減となるペットボトル容器での飲料生産を開始した。関連する設備投資におよそ50億円を投じ、プラスチック削減にとどまらず無菌充填設備の設置など先端技術をいくつも導入。これまでの生産体制を劇的に改善させるリニューアルとなっている。さらに同工場では近隣に所在するAWファーム千歳の栽培品目を利用して搾汁事業も積極的に展開。北海道産農産物の付加価値向上に寄与する農工連携にも力を入れている。進化するエア・ウォーターグループの飲料事業をレポートする。(8月20日取材)
 

手の平サイズの樹脂原料で容器のプラ使用量は半減に

 
 JR千歳線・サッポロビール庭園駅にほど近い戸磯・恵南工業団地内に立地するゴールドパック恵庭工場。その前身は1998年に操業した北海道あけぼの食品恵庭工場で、2006年にニチロサンパック恵庭工場に改称。そのニチロサンパックが先にエア・ウォーターグループ入りしていた長野発祥のゴールドパックと合併(14年)し、今日に至っている。
 国内で4工場(松本・あずみ野・青森・恵庭)を展開する同社において、いわゆる“北海道ブランド”の付加価値の高い商品を手掛けられる恵庭工場は、会社として大きな存在であることは容易に推察できる。
 エア・ウォーターグループの「農業・食品カンパニー」に属し、飲料事業を牽引するゴールドパックのメイン事業は大手飲料メーカーの商品や、スーパー・コンビニなどのPB飲料の受託製造(OEM)。清涼飲料に炭酸飲料、お茶にコーヒー、近頃はハイボールの割材としても需要の大きい強炭酸水など、その取扱品目は実に幅広い。今回の取材で誰もがお馴染みの飲料の数々が恵庭工場で生産されていると知り、新鮮な驚きがあった。
 飲料はメーカーなど委託事業者から原料の提供を受けて製造。茶系飲料ならメーカーから提供された茶葉から抽出するといった具合だ。製造から容器充填まで製品化のプロセス全てをここで行なっている。
 

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ゴールドパック恵庭工場の山本工場長(左)とAWファーム千歳の萩野社長

お馴染みのさまざまな飲料製品が受託製造されている

新たに整備された無菌充填装置

成型ラインを流れるプリフォーム

AWファーム千歳の広大な耕作地(写真提供・同社)

大型農業機械を使ったトマトの収穫風景(写真提供・同社)

導入したドイツ製のペットボトル成型装置

省力化に寄与する作業ロボットが随所で活躍

ゴールドパック恵庭工場の山本工場長(左)とAWファーム千歳の萩野社長

お馴染みのさまざまな飲料製品が受託製造されている

新たに整備された無菌充填装置

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AWファーム千歳の広大な耕作地(写真提供・同社)

大型農業機械を使ったトマトの収穫風景(写真提供・同社)

導入したドイツ製のペットボトル成型装置

省力化に寄与する作業ロボットが随所で活躍



ゴールドパック株式会社恵庭工場
北海道恵庭市戸磯573-39
TEL:0123-34-1777(代)

 
 

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