“核のごみ・調査応募”に揺れる寿都町の片岡春雄町長を直撃
「周囲の反対は覚悟の上。最終判断は若い世代に」
「全てがビジネス」と語る片岡町長
原発の出口論議に投じた一石に大きな波紋
後志管内寿都町の片岡春雄町長(71)が原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場をめぐり、国の文献調査への応募を検討している問題が波紋を広げている。背景にあるのは町財政への危機感と新型コロナによる水産業の疲弊だが、道をはじめ周辺自治体、漁協関係者らは猛反発。この中で片岡町長は8月25日、本誌の取材に応じ、文献調査の2年間で最大20億円が交付されることなどを挙げ、「全国の自治体が原発の出口問題に目を背けており、寿都町から一石を投じるのがひとつの目的」と強調。「精密調査までやるかどうかは、将来を担う若い世代が方針を出すこともあり得る」として調査の最終段階にも前向きな姿勢を示した。(武智敦子)
稼ぐか、稼げないか
寿都町役場の近くには調査応募に反対する看板も
賛否を明らかにしない寿都町漁協
稼ぎ柱の風力発電
文献調査応募問題で揺れる寿都町役場
賛否を明らかにしない寿都町漁協
寿都町役場の近くには調査応募に反対する看板も
稼ぎ柱の風力発電
文献調査応募問題で揺れる寿都町役場
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