ルポ 「ひきこもり」(48) ─ 不登校に向き合い、がんに倒れた女性【前篇】
困難の末につかんだ「気づき」で死ぬまで親たちに送ったエール
子供は親の期待に応えようとする(写真は本文と関係ありません)
「親たちにハンカチを振るように、子育てを応援したい」──8年前、そんな思いから「ハンカチの木」という子育てサークルを立ち上げた女性がいた。我が子の不登校から親の過剰な期待や過保護、過干渉が子供を追い詰めていくことに気づいたその女性は、幼い子供をもつ親たちにそのことを伝えていくことを決意した。全ては子供を苦しませないため。がんに倒れ、活動は志半ばで終わったが、彼女の思いは今も親たちに受け継がれている。その彼女の足跡を2回に分けて辿りながら、改めて親子関係の修復について考えてみたい。(武智敦子)
お母さんはいつも太陽で
子供との接し方など家族会では多くのことを学んだ
がん治療を受けながら親たちの子育てを応援した文絵さん
絵が得意だった文絵さんは、愛犬をモチーフにした手製の絵はがきを多く残した
子供との接し方など家族会では多くのことを学んだ
がん治療を受けながら親たちの子育てを応援した文絵さん
絵が得意だった文絵さんは、愛犬をモチーフにした手製の絵はがきを多く残した
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