犯罪被害の回復とは(2)
「何よりも大切なのは人の命。1人でも多くの人に伝えたい」
愛娘を喪った事件とその後の活動を語る生井さん(5月23日午前、札幌双葉法律事務所で)
生井 澄子(なまい・すみこ)1936年6月、宗谷管内頓別村(現・浜頓別町)生まれ。北星学園女子短大(現・北星学園大短期大学部)卒。56年北海道入庁、林務部(当時)に勤務。65年退職。夫の郁朗さん(故人)との間に2女をもうけ、専業主婦に。90年12月、自宅付近で起きた殺人事件で当時24歳だった長女・宙恵さんを喪う。2009年殺人事件被害者遺族の会(宙の会)参加、同幹事(現職)。札幌市在住、83歳
殺人事件被害者遺族の会(宙の会)幹事生井(なまい) 澄子さんに訊く
突然の別れから、29年が過ぎた。札幌市西区の生井澄子さん(83)は「たくさんの人たちに支えられ、とても幸せな日々だった」と振り返り、「但し」とつけ加える。「あの事件そのものを除いて」──。長女・宙恵(みちえ)さんを喪った事件の時効成立後、各地で同じ不幸に見舞われた人たちと手を取り合い、被害者遺族に寄り添う法改正を実現させた。当事者の立場で「人の命は何よりも大切」と説き続けるのは、新たな不幸を少しでも減らしたいからにほかならない。(聞き手=本誌編集長・工藤年泰)
「凶悪犯罪、世の中から一件でも減って欲しい」
信金職員時代の宙恵さん
民事提訴時に生井さんが提出した陳述書
保育園時代に宙恵さんが澄子さんを描いた絵
事件の遺留品である宙恵さんのバッグ
宙恵さんが5歳だった頃の手形
とりわけ仲のいい親子だった
生井さんと山田弁護士
信金職員時代の宙恵さん
事件の遺留品である宙恵さんのバッグ
宙恵さんが5歳だった頃の手形
とりわけ仲のいい親子だった
生井さんと山田弁護士
民事提訴時に生井さんが提出した陳述書
保育園時代に宙恵さんが澄子さんを描いた絵
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