遺品の「お焚き上げ」に潜む危うさとは
そこに供養の心はあるのか
お焚き上げを待つ遺品の前で僧侶の読経が流れる(5月2日午前、札幌市白石区の「お焚き上げセンター」)
乱立する焚き上げ業者に問われる実態と法令遵守
高齢化社会の進展とともに右肩上がりで増えているのが死亡者の数だ。この中で近年、故人の遺品に関する整理や処分が社会的なテーマのひとつになっている。今回取り上げる「お焚き上げ」も、この遺品処分の一環だ。だが、故人ゆかりの品々を炎で浄化して供養するこの行為は関連法令に留意する必要があり、一歩間違えば違法処理につながりかねない危うさが潜んでいる。先進地と言われる札幌の業界を取材して見えてきた実態とは──。(本誌編集長・工藤年泰)
依頼数は年間約1万2千件。札幌に集中するお焚き上げ
何かと大変な故人の遺品整理(写真はイメージ)
「お焚き上げ」事業では10年の実績があるという
焚上協会本社(同豊平区)
専用焼却炉での供養風景(写真は白石区東米里にある焚上協会の焼納場)
「お焚き上げ」事業では10年の実績があるという
焚上協会本社(同豊平区)
専用焼却炉での供養風景(写真は白石区東米里にある焚上協会の焼納場)
何かと大変な故人の遺品整理(写真はイメージ)
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