「森林づくりとSDGsの下川町」で地元を二分する町長選
現職・谷氏に新人・木下氏が挑戦 選挙で問われる「地域振興」の虚実
持続可能な森林づくりを標榜し、SDGs のモデル自治体に選定される一方で、町内で最も美しい川をつぶして建設中のサンルダムが完成間近だ
持続型の森林づくりを標榜し、国の環境未来都市事業やSDGs(持続可能な開発目標)のモデル自治体にも選定された上川管内下川町で、16年ぶりの本格的な町長選が行なわれる(4月16日告示・同21日投開票)。2期目をめざす現職の谷一之氏に、農協運動の経験が長い前町議会議長の木下一己氏が挑戦する。保守系同士の選挙戦の背景にあるのは、国のモデル事業や前町政からの懸案事業に対する捉え方の違いや、これらの公共投資をめぐる町と町議会の確執の構図だ。道北の過疎の町を二分する選挙戦を、下川町で生まれ育った住民の視線で取材した。(ルポライター・滝川康治)
住民の安全・安心こそ基本。両陣営が競り合う選挙戦に
現職の谷 一之氏(たに・かずゆき)1955 年下川町生まれ。77年に日本大学工学部を卒業し、同町の㈱谷組に入社(99 年、代表取締役社長に就任)。95年に下川町議会議員に初当選し、連続5期(2011 年、議長に就任)務めたのち、15 年の町長選で初当選。総務省過疎問題懇談会委員や国立研究開発法人・森林総合研究所評議員なども務める
前町議会議長の木下 一己氏(きのした・かずみ)1948 年下川町生まれ。71 年に上川支庁農業学園酪農科を修了。農業に従事するかたわら、北はるか農協代表理事組合長や北海道農業開発公社副理事長、ホクレン代表監事などを歴任。95 年から2003年までと、2015 年から昨年12 月まで町議会議員を務めた(3期目は議長)
開設から1年余り、赤字経営が続く町の宿泊研修施設「結いの森」
町役場の玄関ホールに設置されたSDGs の紹介コーナー
障害者を雇用したチョコレート製造施設工場の整備計画が論議を呼んでいる旧一の橋小校舎
現職の谷 一之氏(たに・かずゆき)1955 年下川町生まれ。77年に日本大学工学部を卒業し、同町の㈱谷組に入社(99 年、代表取締役社長に就任)。95年に下川町議会議員に初当選し、連続5期(2011 年、議長に就任)務めたのち、15 年の町長選で初当選。総務省過疎問題懇談会委員や国立研究開発法人・森林総合研究所評議員なども務める
前町議会議長の木下 一己氏(きのした・かずみ)1948 年下川町生まれ。71 年に上川支庁農業学園酪農科を修了。農業に従事するかたわら、北はるか農協代表理事組合長や北海道農業開発公社副理事長、ホクレン代表監事などを歴任。95 年から2003年までと、2015 年から昨年12 月まで町議会議員を務めた(3期目は議長)
開設から1年余り、赤字経営が続く町の宿泊研修施設「結いの森」
町役場の玄関ホールに設置されたSDGs の紹介コーナー
障害者を雇用したチョコレート製造施設工場の整備計画が論議を呼んでいる旧一の橋小校舎
目次へ
© 2018 Re Studio All rights reserved.