道警不祥事から考える〈33〉
万引き、轢き逃げ、覚醒剤…
2018 年の懲戒処分・監督上の措置は前年比大幅増の計138 件――3 日に一度はどこかで不祥事が起きていたことになる(札幌市中央区の北海道警察本部)
懲戒11、監督上の措置127 ’18年道警不祥事、前年比7割増
本誌が定期的に続けている北海道警察への公文書開示請求で2月下旬、昨年“第4四半期”に処分があった不祥事(懲戒処分、監督上の措置)の詳細が開示され、2018年の通年記録が出揃った。処分時点で道警が即時発表したケースは8件に上るが、懲戒処分ではさらに3件の未発表事案があり、懲戒に到らない監督上の措置では全件が未発表だった。万引きや轢き逃げ、覚醒剤事件など深刻なケースが記憶に残る昨年の不祥事を、改めて振り返ってみる。(小笠原 淳)
「容疑者は警察官」昨年も後を絶たず
未発表事案の中には、法令違反として捜査の対象になったケースも(道警が開示した『平成30 年 懲戒処分一覧』)
右手前の文書で「引揚時刻」欄に記録された時刻の2 分後、もう一度「覚知」があったことが、左奥の文書から読みとれる(昨年3 月30 日付『救急出動報告書』)※ 一部墨塗り処理は札幌市消防局
西日本新聞の報道から1 カ月以上が過ぎた時点で、山岸直人・道警本部長(手前左)と宇都宮輝夫・道公安委員会委員長(同右)は事実関係を「確認中である」とした(2 月22日午前、北海道議会本会議場)
未発表事案の中には、法令違反として捜査の対象になったケースも(道警が開示した『平成30 年 懲戒処分一覧』)
右手前の文書で「引揚時刻」欄に記録された時刻の2 分後、もう一度「覚知」があったことが、左奥の文書から読みとれる(昨年3 月30 日付『救急出動報告書』)※ 一部墨塗り処理は札幌市消防局
西日本新聞の報道から1 カ月以上が過ぎた時点で、山岸直人・道警本部長(手前左)と宇都宮輝夫・道公安委員会委員長(同右)は事実関係を「確認中である」とした(2 月22日午前、北海道議会本会議場)
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