道警不祥事から考える〈31〉不祥事警官、また“二世”か?
薬物捜査担当の刑事が自ら薬物に手を出した事件で、北海道警察は2018年唯一の懲戒免職処分を決めた(昨年10月12日午後、札幌市西区の北海道警察琴似留置場)
覚醒剤巡査部長が追起訴、保釈中に再所持・再使用
覚醒剤事件で逮捕・起訴された現職警察官(当時)が、保釈後に再び薬物に手を出す――。重い依存症が疑われるその人は、そもそも薬物捜査を担当する警察官だった。画に描いたような“ミイラ取り”の末路には、同類の常習者と思しい女性共犯者の影。そして保釈中の身元を引き受けていた親族は、別の意味で同類の、具体的には同業の元警察官である可能性が高い。今月下旬に幕を開ける公判廷では、果たしてどこまでの事実が明かされるだろうか。(取材・文 小笠原 淳 1968年小樽市生まれ。地方紙記者を経て2005年からフリー。「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に『見えない不祥事』(リーダーズノート出版)。50歳)
薬物事件の容疑者は薬物捜査の警官だった
最初の逮捕は覚醒剤所持の現行犯。局留めの郵便で薬物を受け取った元巡査部長は、待機していた捜査車輌内で身柄を拘束されたという(札幌市東区)
最初の逮捕は覚醒剤所持の現行犯。局留めの郵便で薬物を受け取った元巡査部長は、待機していた捜査車輌内で身柄を拘束されたという(札幌市東区)
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