新ひだか町発・新しい「アイヌの英傑像」に噴き出す批判【その2】
シャクシャイン像の喪失を生んだ行政の怠慢と責任
静内アイヌ協会が主催したシャクシャイン法要祭(10月20日、新ひだか町の真歌公園)
安易にアイヌ協会に傾斜した町役場
かつてのアイヌ民族の英傑、シャクシャインを顕彰した像を昨秋、新ひだか町(大野克之町長)が解体撤去し、新ひだかアイヌ協会(大川勝会長)が新しい像を建立した問題の続報だ。本誌報道後、日刊紙の地方版に「町内のアイヌ民族団体の間でぎくしゃくが続いている」という内容の記事が掲載された。だが問題の根底に見えてきたのは像の所有者である同町の大きな責任、そしてアイヌ協会への安易な傾斜だ。取材に役場とアイヌ協会は、どう答えたのか──。(本誌編集長・工藤年泰)
無為に過ぎた半世紀
かつてのシャクシャイン像の姿(写真は郷内満氏の偲ぶ会で配られた冊子)
大野克之町長
役場庁舎1階にある新ひだかアイヌ協会の事務所
お披露目された新シャクシャイン像の台座(9月23日)
像を失った台座には花が添えられた(10月20日)
大野克之町長
役場庁舎1階にある新ひだかアイヌ協会の事務所
かつてのシャクシャイン像の姿(写真は郷内満氏の偲ぶ会で配られた冊子)
お披露目された新シャクシャイン像の台座(9月23日)
像を失った台座には花が添えられた(10月20日)
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