企業主導型保育事業に乗り出しているザイ社の小林氏(写真は同氏が建設した保育園と立看板)
出資法違反容疑で本社に入った家宅捜索も逮捕には至らず
昨年から貸金業法違反や悪質な会社乗っ取りの件で報じてきた株式会社ザイ・コンファーム(札幌市・以下ザイ社)の代表・小林健治氏についての続報だ。
既報のようにザイ社の小林氏は、都市銀行に勤務していた時に習得した金融や税務の知識を活かしてコンサルタント業を開始。そのかたわら資金需要のある会社に融資を繰り返し、利息や元本を「臨時顧問料」という名目で徴収していたとされる。だが小林氏は貸金業の登録を行なっておらず、本人の行為が貸金業法や出資法に違反する疑いが持たれていた。
これに対し小林氏側は「融資ではなく、顧問先への一時的な立て替え」と主張。だがコンサル業務を全くしていない事例も多く、しかも小林氏は利息制限法を超える利息(顧問料)を度々徴収していた。
このような中で6月上旬、道警が出資法違反容疑でザイ社への家宅捜索に踏み切ったことが確認されている。