首相批判封殺の波紋(3)
「事実確認」3カ月――
北海道警の山岸直人本部長は「できるだけ早い時期に説明を」と述べつつ、「早い時期」がいつなのかは明言しなかった(9月25日午後、札幌市中央区の北海道議会本会議場)
議会答弁で法的根拠示せず。野次排除、道警の沈黙続く
「事実確認を継続中です」「中立性に疑念が抱かれたことは残念」「今後とも不偏不党かつ公平中正に」――。7月中旬に札幌で起こった、首相演説野次排除問題。その後3度にわたって議会に呼ばれ質問を受けた警察幹部らは、アナログレコードの針が飛んだような答弁をひたすら繰り返すことになる。問題が発生してから、まもなく3カ月。当事者らが声を挙げ続け、また第三者の告発や抗議声明なども続く中、強制排除の法的根拠は今もって示されないままだ。(取材・文 小笠原 淳)
当事者、議会でも“排除”。本部長は「確認中」反覆
議本会議終了後、山岸本部長の〝出待ち〟を試みた傍聴人も(9月25日夕、北海道議会)
野次排除を考えるシンポジウムには約100人が足を運んだ(9月7日夜、札幌市北区のエルプラザ)=左から元道警幹部の原田宏二さん、政治学者の朴権浩さん(韓国)、社会運動家の許仁碩さん(台湾)、排除当事者の大杉雅栄さん
当事者らのデモを無断撮影した警察は、弁護士の求めに応じず映像を持ち帰った(8月10日夕、札幌市中央区の北海警察本部前)
議本会議終了後、山岸本部長の〝出待ち〟を試みた傍聴人も(9月25日夕、北海道議会)
野次排除を考えるシンポジウムには約100人が足を運んだ(9月7日夜、札幌市北区のエルプラザ)=左から元道警幹部の原田宏二さん、政治学者の朴権浩さん(韓国)、社会運動家の許仁碩さん(台湾)、排除当事者の大杉雅栄さん
当事者らのデモを無断撮影した警察は、弁護士の求めに応じず映像を持ち帰った(8月10日夕、札幌市中央区の北海警察本部前)
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