急転直下の小樽市長選-森井市長が辞職し「出直し選挙」へ
会見で強調した「議会の被害者」狙いは先手必勝の対抗馬潰し?

2018年8月号

記者会見で辞意を表明する森井市長(7月4日午後、小樽市役所)

自身の後援会関係者が運営する観光船の違法係留問題などで、市議会から2度の辞職勧告を突きつけられていた小樽市の森井秀明市長(45)が7月4日、任期途中で辞職し「出直し市長選」に出馬する意向を明らかにした。対立が続く市議会との関係に行き詰まり「民意を問う」構えだが、真の狙いは先手必勝──。来春の市長選に立候補を表明している市の元総務部長、迫(はざま)俊哉氏(59)潰しにあるとの見方がもっぱらだ。(武智敦子)
 

議会批判一色だった記者会見

「辞職は議員側から求められたことに端を発する」
「一部議員から侮辱、悪口、野次を繰り返された」
「議会運営を人質に取り思い通りの内容、発言にならない限り(議会を)再開しないと何度も言われ、責任を転嫁された」
「公正公平さもなく、理不尽で秩序もなく横暴であり虐められ続けた」
 7月4日午後、小樽市役所で開かれた記者会見。気色ばんだ森井市長の口から出たのは、議会批判のオンパレードだった。
 ある保守系のベテラン市議は呆れたように言い捨てる。
「出直し選挙では『議会に虐められている私を助けてください』と泣き落とし作戦でくるだろう。当選したら民意を楯に議会を牛耳るつもりなのか。

辻立ちなど地道な活動を続ける迫氏

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