石屋製菓が立ち上げたチョコレート新ブランド

2018年2月号

新ブランド「ISHIYA CHOCOLATE」の第1弾商品「恋するチョコレート」。価格は1枚800円(税別)

国際的な品評会で金・銀受賞作などを商品化した
「恋するチョコレート」

 道内菓子大手の石屋製菓(本社札幌、石水創社長)は1月12日、本格チョコレートブランド「ISHIYA CHOCOLATE」を新たに立ち上げ、第1弾商品の「恋するチョコレート」を同日より発売した。
 常設の販売先は白い恋人パークと札幌大通西4ビル、東京・ギンザシックス内の同社直営店に限定。「白い恋人」をはじめとする同社主力の土産菓子とは一線を画する、プレミアム性の高いチョコレートブランドの確立を目指す。その最初の商品に選んだのは、素材本来の味わいで勝負した板チョコレートだった。
「トリュフやボンボンショコラといった加工した商品はこれから追加していく考えですが、まずはチョコレート本来の美味しさを知っていただくところから始めたかった」(石水社長)
 その「恋するチョコレート」は、“北海道と日本”をコンセプトに左記の5種類を展開。
「北海道贅沢ミルクチョコレートと塩」「ホワイトチョコレートと塩」「とうきび」「小豆と碾茶(てんちゃ)」「さくら」。
 それぞれの味を特徴づけるフレーバーには、サロマ湖水100%のあら塩や美瑛産とうきび、十勝産小豆といった道産食材にこだわった。同社の商品開発を指揮する鴨川靖司シェフは、「北海道らしさの表現と素材の選定が難しかった」と語る。
 そして同品は発売前から既に、チョコレートのW杯とも呼ばれている品評会「インターナショナル・チョコレート・アワード2017」で優秀な成績を収め、世界中の専門家から太鼓判を押された商品でもある。全5種類のうち入賞したのはとうきび(アメリカ&アジア太平洋大会銀賞、世界大会銀賞)と北海道贅沢ミルクチョコレートと塩(アメリカ&アジア太平洋大会金賞)、小豆と碾茶(アメリカ&アジア太平洋大会銀賞)の3種類だ。なお、同品評会で入賞した道内菓子メーカーは同社のみ。
 1カ月後にはチョコレートが主役のバレンタイン商戦がやってくるが、石屋製菓がこだわり抜いた同品を、この時期大切な人と味わってみるのはいかがだろう。

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