路地裏経済ウォッチ・札幌の大規模更地を探す
まだある!「好立地・千坪級」出番を待つ一等地の行方は?

2018年12月号

約4.7haの広大な敷地が広がる自衛隊札幌病院跡地

ホテルやマンションの建設が集中している札幌都心部。いつの間にか老朽ビルや時間貸し駐車場が消え、建設の槌音があちこちで響くようになってきた。今や市街地には、更地らしい更地がほとんどなくなっていると思いきや、意外や意外、つぶさに歩いてみるとまだまだ残っている。公有地あり、民有地ありで、どの更地も次の出番を待っているかのようだ。今回は、市街地に広がる千坪(約3300㎡)内外の土地を中心に現状を探ってみた。
 

【自衛隊札幌病院跡地】(豊平区平岸1条12丁目)

 地下鉄南北線南平岸駅から白石藻岩通を600mほど西へ歩くと、自衛隊札幌病院の跡地が見えてくる。1954年1月に開院した病院は、2015年3月に南区の真駒内駐屯地内に新築移転。旧病院は解体され、約1万4240坪(約4万7000㎡)の広大な敷地は、防衛省から財務省に移管されている。更地になってから2年余り、敷地には雑草が逞しく生い茂っている。
 国有地の売却は、手順として敷地が所在する自治体に公共的な利用を希望するかどうかを聞くところから始まる。北海道財務局によると「道や札幌市の公共利用目的の取得要望はなかった」(管財部)とし、一般競争入札を想定している。ただ「敷地規模が大きいため、札幌市とまちづくりに配慮した売却方法を協議中」(同)とのことだった。
 自衛隊病院跡地より大きかった札幌市西区八軒の国有地約2万573坪(6万7891㎡)については、市と協議して地区計画活用型一般競争入札が実施されており、自衛隊病院跡地についてもこうした方向で協議が進みそう。
 不動産業界では、既に入札を想定した数々のプランが練られている。

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