SATO 社労士法人が上川管内に新拠点「東川ファクトリー」を開設

2017年12月号

「SATO社会保険労務士法人 東川ファクトリー」の開設式(11月1日、東川町の旭川福祉専門学校第2校舎で)

高まる外部委託需要に対応し外国人留学生を雇用

 社会保険や労働保険の手続きなどを企業や大学、自治体などから受託しているSATO社会保険労務士法人(札幌市東区。以下SATO社労士法人)が11月1日、上川郡東川町の旭川福祉専門学校第2校舎内に「東川ファクトリー」を開設した。同校などで日本語を学ぶ外国人留学生60人をアルバイトとして雇用し、簡単な入力作業などをしてもらう予定で、専門学校にこうした雇用の場を設けるのは珍しい。
 キャリアバンク社長の佐藤良雄氏が代表を務めるSATO社労士法人は札幌、東京、名古屋、大阪、福岡、中国・上海にもオフィスを開設している。職員数は609人で有資格者は46人と国内でも有数の規模。取引先は日本マクドナルドやスターバックスコーヒージャパン、マルハン、スシローなど5000を超える企業や独立行政法人、大学、地方自治体と幅広い。
 業務の効率化を求める流れに人手不足が重なり、労務管理手続きを外部に委託するアウトソーシング需要は年々高まっている状況。SATO社労士法人ではこの増大するニーズに対応する事務処理能力の強化が課題だった。
 そうした中、日本語を学ぶ外国人留学生のアルバイトニーズに応える形で学校法人北工学園が運営する旭川福祉専門学校内に事務処理スペースを設けて、受託体制強化の一助とすることにした。
「東川ファクトリー」では、情報漏洩対策を整備したうえで約40台のパソコンを設置、SATO社労士法人の担当者が常駐して指導、研修したうえで年金関連のデータ入力などを外国人留学生に任せる。
 同専門学校には中国やタイ、ベトナムなどから約150人の留学生が日本語学科に通う。多くの留学生は、学費や生活費を法務省の定める週28時間のアルバイト代で捻出している。SATO社労士法人は、学校法人と協力して専門学校の空き教室に環境を整え、アルバイトをしやすいように配慮した。
 SATO社労士法人は、人材紹介のキャリアバンクを中核とするSATOグループの一員でもあるため、グループの総合力を活かして留学生の卒業後の就職支援も実施していく予定だ。

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