Journal's Eye
札幌心臓血管クリニックで進化を遂げる「低侵襲治療」

2025年07月号

海外からオンラインで来場者に語りかけた藤田理事長(札幌エルプラザ、5月30日午後)

医療講演会「第18回札幌ハートセミナー」を開催


 全国屈指の循環器専門病院として知られる札幌心臓血管クリニック(東区・107床)を運営する医療法人札幌ハートセンター(藤田勉理事長)が5月30日午後、通算18回となる医療講演会「札幌ハートセミナー」を開催。会場となった札幌市北区の札幌エルプラザ3階ホールに約300人が来場し、経験豊富なドクターたちの話に耳を傾けた。
「低侵襲~それは体に優しい心臓治療のこと~」と題したセミナーで、トップバッターとして登壇したのは法人理事で循環器内科の佐藤勝彦医師。佐藤医師は「本当は怖い動脈硬化~静かに忍び寄る突然死の恐怖~」をテーマに、さまざまな疾患を引き起こす要因である動脈硬化について分かりやすく解説した。
 次には同病院の循環器内科専門医、北井敬之氏が、「“不整脈の最新治療とかけまして忘れてはいけないもの”と解きます。その心は?」と題して講演。ユーモアを交えて不整脈という病気のメカニズムや対処法、最新治療などを来場者に伝え、最後に演題の謎かけの答えを「AI(愛)とKITAI(北井)です」と明かして会場の笑いを誘っていた。
「ハートセンターの低侵襲手術の進歩とは?」と題して講演したのは、副院長で豊富な経験を持つ心臓血管外科専門医の光島隆二氏。2020年から低侵襲手術をメインに据え、手術支援ロボット「ダヴィンチ」による心臓手術などに積極的に取り組み、飛躍的に症例数を増やしたことなどを解説。体に優しい心臓治療が外科領域でも著しく進歩していることを説明した。
 講演会のラストバッターとして出張先のインドネシア・バリ島からオンラインで登壇した藤田理事長は、
「当院における低侵襲治療とその未来」と題し、いつものように熱い語り口で講演。冠動脈カテーテル治療における国内有数のエキスパートとしてのこれまでの経験を踏まえ、外科、内科を問わず全ての循環器疾患で可能な限り患者に負担をかけない治療を目指してきたことを参加者に語りかけた。
 ひとりでも多くの患者を救うには広いネットワーク構築が欠かせない。藤田理事長は、東区の本院のサテライトである「新札幌心臓血管クリニック」(厚別区)に加え、昨年6月には豊平区役所近くに「札幌心臓血管クリニックとよひら」をオープンさせたことも紹介。「サテライトを豊平に増やしたことで市内全域をほぼカバーすることができるようになりました」とし、最近は前述したバリ島の基幹病院における循環器領域の立ち上げをサポートしていることも明かした。
 セミナー終了後は、登壇したドクターたちによる個別の医療相談会も開かれ、来場者が悩みを打ち明ける姿が多く見られた。
 ますますグローバルな活躍を見せる藤田理事長が率いる札幌ハートセンターの今後の展開に注目していきたい。
 
(文と写真=工藤年泰)

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昨年6月にオープンした「札幌心臓血管クリニックとよひら」

毎回、定員を超える聴講申し込みが寄せられる

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会場を笑顔にした不整脈センター長の北井医師

心臓血管外科領域の進化を解説した光島副院長

全国トップクラスの症例を誇る札幌心臓血管クリニック

多くの参加者が熱心に耳を傾けた

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