Journal's Eye
札幌心臓血管クリニックが豊平でもサテライト開業へ

2024年06月号

今後の展望を新たに示した藤田理事長(4月27日午後、北海きたえーる)

医療講演会で「進化する低侵襲治療」を強調


 全国屈指の循環器専門病院として知られる札幌心臓血管クリニック(東区・107床)を運営する医療法人札幌ハートセンター(藤田勉理事長)が4月27日午後、通算17回となる医療講演会「札幌ハートセミナー」を開催。会場となった札幌市豊平区の北海きたえーるに約240人が来場し、経験豊富なドクターたちの話に耳を傾けた。
「低侵襲~それは体に優しい心臓治療のこと~」と題したセミナーで、トップバッターとして登壇したのは法人理事の佐藤勝彦医師。佐藤医師は「外来でわかる動脈硬化と心臓病」をテーマに、さまざまな疾患を引き起こす要因である動脈硬化について分かりやすく解説。次には同病院の循環器内科専門医、北井敬之氏が登壇し、「不整脈、諦めるのをやめましょう」と題し、ユーモアを交えて「一緒に最良の治療法を考えましょう」と参加者に語りかけた。
「ハートセンターの低侵襲手術~これまでの歩みとこれからの展望~」と題して講演したのは、副院長で心臓血管外科専門医の光島隆二氏。2020年から低侵襲手術をメインに据え、ロボット支援下心臓手術などに積極的に取り組み飛躍的に症例数を増やしたことなどを解説し、国際的かつ将来的な流れを踏まえて患者にとって最善の治療を提供する意義を強調した。
 講演会のラストにお馴染みの仕事着で登壇した藤田理事長は、「当院における低侵襲治療とその未来」と題し講演。冠動脈カテーテル治療における国内有数のエキスパートとしての経験を踏まえ、外科、内科を問わず全ての循環器疾患で可能な限り患者に負担をかけない治療を目指していることを参加者に解説した。
 さらに藤田理事長は、札幌ハートセンターとして2番目のサテライトクリニックとなる「札幌心臓血管クリニックとよひら」が6月3日、豊平区役所近くにオープンすることを紹介。さらに4年後の2028年をめどに本院である札幌心臓血管クリニックを地下鉄東豊線栄町駅徒歩10分圏内に移転新築する計画を進めていることも明らかにした。
「サテライトを豊平に増やしたことで市内全域をほぼカバーすることができます。本院の建て替えでは、これまで懸案だったアクセスが格段に良くなり、狭隘で不便をかけていた院内環境も改善されます。是非期待してください」(藤田理事長)


 札幌ハートセンターでは2年前の2022年7月、JR新さっぽろ駅近くに誕生した医療モール「Dスクエア新さっぽろ」3階に「新札幌心臓血管クリニック」をオープン。ここの院長だった大川洋平医師が、ほどなく開業する「とよひら」の責任者に就任する予定になっている。
 ひとりでも多くの患者を救うには広いネットワーク構築が欠かせない。札幌ハートセンターの今後の展開に注目していきたい。
 
 (文と写真=工藤年泰)

通信大手元幹部の不動産投資詐欺を追う

野次排除事件から5年
国賠「半分勝訴」確定

原告主張は誹謗中傷 恵庭牧場
市が虐待認識を否定

道内初、ハイブリッドERを導入した札幌東徳洲会病院
3次救急に遜色ない体制で重症患者の救命率をアップ

多くの参加者が熱心に耳を傾けた

動脈硬化の恐さを説いた佐藤医師

開院を控える「札幌心臓血管クリニックとよひら」

不整脈センター長の北井医師

心臓血管外科領域の進化を解説した光島副院長

札幌市内を本院とサテライトでカバー

会場となった北海きたえーる

多くの参加者が熱心に耳を傾けた

動脈硬化の恐さを説いた佐藤医師

開院を控える「札幌心臓血管クリニックとよひら」

不整脈センター長の北井医師

心臓血管外科領域の進化を解説した光島副院長

札幌市内を本院とサテライトでカバー

会場となった北海きたえーる

通信大手元幹部の不動産投資詐欺を追う

野次排除事件から5年
国賠「半分勝訴」確定

原告主張は誹謗中傷 恵庭牧場
市が虐待認識を否定

道内初、ハイブリッドERを導入した札幌東徳洲会病院
3次救急に遜色ない体制で重症患者の救命率をアップ

目次へ

© 2018 Re Studio All rights reserved.