新築建替で生まれ変わる札幌心臓血管クリニック
ハイブリッド忘年会で「100年ビジョン」

2022年02月号

ハイブリッド忘年会で今後の計画を語る藤田理事長(12月11日夕、札幌パークホテル)

Journal's Eye

2年後に新病院完成へ


 全国屈指の循環器専門病院、札幌心臓血管クリニック(東区・104床)を運営する医療法人札幌ハートセンター(藤田勉理事長)がハイブリッド形式による忘年会を12月11日夕、札幌パークホテルで開いた。
 例年、同ホテル3階のパークホールで幹部と職員が一堂に会し、盛大に行なってきた恒例行事だが、コロナ禍を受けて昨年から趣きを変えての開催。同ホールに藤田理事長以下、幹部や関係者十数名が集まり、オンラインの向こうで300人近くがZOOMの画面を通して参加した。
 ここで明かされたのが、札幌心臓血管クリニックの新築建替の具体的なスケジュールと「100年続く病院」に向けてのグローバルビジョンだ。
 この日、ステージに立ったのは藤田理事長、専務理事兼GMの才門功作氏、佐藤勝彦理事の3人。
 トップバッターとして挨拶の後でマイクを握った藤田理事長は、2008年に19床の循環器医院としてオープンした札幌心臓血管クリニックが104床の専門病院にまで成長した今日までの歩みを説明。経皮的冠動脈インターベンション(PCI)症例数で全国トップクラスになった現在を踏まえて今後の計画を披露した。
 今年7月に厚別区に法人初となるサテライトクリニックをオープンさせるほか、本院である札幌心臓血管クリニックの新築建替に着手することを明言。患者・スタッフ増により狭隘化してきた職場環境を2、3年の内に改善することを職員たちに約束した。
 現在大和ハウスグループが再開発を進めている新さっぽろエリアのI街区では医療施設が集積する予定で、この中の医療複合ビルD棟に札幌心臓血管クリニックのサテライトが誕生することになる。
 札幌心臓血管クリニックの外来機能拡充は、多くの患者から望まれていた案件。混雑を緩和し、厚別や清田、北広島方面の医療ニーズに応えるという意義も大きい。
 これまで同病院では全道で「出前サテライト」に取り組んできたが、念願だった法人による自前の「病診連携」が実現する。
 マーケティングの最高責任者である佐藤理事は、2021年における札幌ハートセンターとしての治療実績を紹介しながら地域医療連携と広報戦略について解説。札幌市内でPCIを施行している医療機関の数や立地を説明し、患者から支持されるための病院ブランディングの重要性を説いた。
 乾杯の音頭もとった才門GMは札幌ハートセンターが属しているアジア医療グループ(本部香港・AMG)の幹部として、アジア圏の中で札幌心臓血管クリニックの位置付けが重要であることを強調。
 病院建替をめぐっては、現在の敷地の後方(東側)1600坪を敷地として2年後の2024年9月に1期棟をオープンすることを約束し、かつてなかった最先端の病院にすると意欲を示した。
 忘年会は新設されたアワード(各部門表彰)の発表と恒例の大抽選会をもって幕を閉じた。オンラインの向こうでは、受賞者や景品をゲットしたスタッフの笑顔がはじけていた。

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3次救急に遜色ない体制で重症患者の救命率をアップ

専務理事兼GMの才門氏

佐藤理事は札幌ハートセンターのブランディングを力説

昨年に続きハイブリッド形式となった忘年会

新病院は豪華客船のような外観になるという

期待が高まるサテライトクリニックの開設

建て替え場所は現在の病院後方1600 坪の土地

アワード受賞者からは笑顔が会場に届けられた

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